Manjaro

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Manjaroは、Arch Linuxをベースに開発されているLinuxディストリビューション。
ユーザーフレンドリーなディストリビューションを目指している。

Manjaro
Manjaro logo text.png
Screenshot of Manjaro Lysia with the Xfce desktop environment
デスクトップ画面(Lysia Xfce)
開発者 Philip Müller, Roland Singer, Guillaume Benoit, Manjaro Developers
系統 Arch Linux
開発状況 開発中
初版 2012年8月20日
最新安定版 21.1.6(Pahvo) - 2021年10月17日[1] [±]
アップデート方式 pacman
パッケージ管理 pacman
カーネル種別 Linux
デスクトップ環境 Xfce, KDE Plasma, GNOME
ライセンス 様々
ウェブサイト https://manjaro.org/
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概要[編集 | ソースを編集]

ManjaroはArch Linuxと互換性を有しており、Arch Linuxの特徴的なパッケージ管理システム、pacmanをそのまま使用することができる。
また、PamacというGUIのパッケージ管理システムを使用できる。

デスクトップ環境がプリインストールされており、Archにおけるインストール及びデスクトップ環境構築に要する労力を省くことが図られている。

デスクトップ環境は公式にはXfce、KDE Plasma、GNOMEが提供されている他、ArchitectというCLIのエディションも用意されている。
また、コミュニティエディションとしてはCinnamon、MATE、LXDE、LXQt、i3などが提供されている。

Manjaroは独自のリポジトリを運用している[注釈 1]
Archのリポジトリからソフトウェアのパッケージをコピーし、機能をテストした上でManjaroの公式リポジトリで提供している。

これは同じくArch Linux派生のLinuxディストリビューションである、Alter LinuxEndeavorOSがArch Linuxとリポジトリを共有しているのとは対照的で、Alter Linuxなどの様に新しいパッケージばかりでは無いものの、Alter Linuxなどよりもしっかりと安定性が確かめられたパッケージが利用出来ることになる。

リポジトリにはunstable、testing、stableの3段階があり、unstableはArchのstableに概ね該当する。
stableの場合、Archと比較して2週間程度のパッケージ更新のタイムラグがある。

Arch Linuxベースである為、Arch User Repositories(AUR)も利用可能で、多数のソフトウェアパッケージをインストールすることが可能である。

日本語環境[編集 | ソースを編集]

Manjaroは初期状態では日本語入力ができないが、簡単に日本語入力環境を導入できる。

インストール直後に表示される「Manjaro Hello」の「Applications」を開き、「Manjaro extended language support」グループの「Manjaro Asian Input Support Fcitx」または「Manjaro Asian Input Support Ibus」にチェックしてから「UPDATE SYSTEM」を押す[注釈 2]
そして、いくつかオプションが表示されるので、日本語向けのものを選択しインストールする。

インストール後、ログインし直せば日本語入力できるようになっており、設定などは特に必要ない。

リリース[編集 | ソースを編集]

Manjaroはローリングリリースを採用しており、各リリースごとにユーザの移動を奨めるものではない。
インストール用イメージファイルはリリースごとに更新されるが、これはパッケージ集合の最新スナップショットに過ぎない。

2015年9月より、バージョン番号の表記方法が変更され、年月による表記となった。


主なバージョン リリース日 主な変更点
0.1 2011年7月10日
0.8.0 Askella 2012年8月20日 正式リリース。
0.8.1 Askella 2012年9月21日
0.8.2 Askella 2012年11月10日
0.8.3 Askella 2012年12月24日
0.8.4 Askella 2013年2月25日
0.8.5 Askella 2013年4月13日
0.8.6 Askella 2013年6月2日
0.8.7 Askella 2013年8月26日
0.8.8 Askella 2013年11月24日
0.8.9 Askella 2014年2月23日
0.8.10 Askella 2014年6月9日
0.8.11 Askella 2014年12月1日
0.8.12 Askella 2015年2月6日
0.8.13 Askella 2015年6月14日
15.09 Bellatrix 2015年9月27日
15.12 Capella 2015年12月22日
16.06 Daniella 2016年6月6日
16.06.1 Daniella 2016年6月11日
16.08 Ellada 2016年8月31日
16.10 Fringilla 2016年10月31日
17.0 Gellivara 2017年3月7日 GNOMEを採用。
17.1 Hakoila 2017年12月31日 Station XのSpitfireにプリインストールされた初めての公式バージョン。
18.0 Illyria 2018年10月30日
19.0 Kyria 2019年2月25日
20.0 Lysia 2020年4月26日 簡単に日本語入力環境が導入できるようになった。
20.1 Mikah 2020年9月11日
20.2 Nibia 2020年12月3日
21.0 Ornara 2021年3月23日
21.1 Pahvo 2021年8月18日


Pamac[編集 | ソースを編集]

PamacはManjaroの為に開発された、GUIのパッケージ管理システムである。

Pamac
Pamac-gtk.png
Pamacのスクリーンショット(pamac-gtk)
開発者 Manjaro Developers
サポート状況 開発中
最新版 10.2.0 - 2021年9月11日[2] [±]
リポジトリ gitlab.manjaro.org/applications/pamac
対応OS Arch Linux
ライセンス GPLv3
テンプレートを表示


Pacmanで管理されるArch Linuxのパッケージの他、AUR、Appstream、Flatpak、Snapのパッケージにも対応している。

Manjaroでは多くのエディションにプリインストールされており、プリインストールされていない場合でもpacmanでインストール出来る。

また、Arch LinuxやManjaro以外のArch Linuxベースのディストリビューションでは、AURからインストール出来る。

外部リンク[編集 | ソースを編集]


脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]

  1. Archの公式リポジトリにはアクセスすることは出来ない。
  2. FcitxとIbusのどちらを選択しても問題ない。

出典[編集 | ソースを編集]


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