Ubuntu

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Ubuntu(ウブントゥ)はDebian GNU/LinuxをベースとしたLinuxディストリビューションの1つである。 Canonicalから支援を受けて開発されており、自由なソフトウェアとして提供されている。

開発目標は「誰にでも使いやすい最新かつ安定したOS」を提供することである。

Ubuntu
Screenshot of Ubuntu 21.04 (Hirsute Hippo)
デスクトップ画面(21.04 "Hirsute Hippo")
開発者 Canonical UK Ltd. / Ubuntuプロジェクト
系統 Debian系
開発状況 開発中
初版 2004年10月20日
最新安定版
通常版21.10 / 2021年10月15日
LTS22.04.1 / 2022年8月9日
アップデート方式 APT
パッケージ管理 dpkg, Snappy
カーネル種別 Linux
デスクトップ環境 GNOME
ウェブサイト https://jp.ubuntu.com/ (公式)
https://www.ubuntulinux.jp/ (Ubuntu Japanese Team)
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概要[編集 | ソースを編集]

2020年1月現在、CPUはIntel x86、AMD64、ARMなどをサポートしている。
Debian系であり、主なパッケージ管理はAPTである。

デスクトップ環境にはGNOMEを採用しているが、公式フレーバー(公式の派生)によってKDELXQtMATEなども使用できる(詳しくはUbuntu公式派生を確認してください)。

使いやすさを重要視し、標準的なシステムツールに加えて写真編集ツール、オフィススイート、インターネットブラウザなどをはじめ、数独やチェスなどのカードゲームやパズルゲームまでもが同梱されている。

セキュリティの観点では、特にLinux入門者を考慮して全権限を持つrootでのログインはデフォルトでは無効になっており、sudoを利用するようにされている。
また、デフォルトでは全てのポートが閉じられている。

Ubuntuは国際化にも力をいれており、55言語以上で利用できる。

2021年3月のLinuxディストリビューションのシェア調査では、Ubuntuのシェアは約46%とされ、2位の Debian GNU/Linux の約22%を大きく引き離し、1位となっている。

サポート[編集 | ソースを編集]

通常版と長期サポート版(LTS、Long Term Support)があり、通常版のサポート期間は公開から9ヶ月である。
6〜9ヶ月ごとに更新しなければならないが、新しい機能を望むユーザーに向いている。

長期サポート版(LTS)は2年間隔で公開され、通常のサポート期間は公開から5年で、サポート期間も長いため安定を望むユーザーに向いている。
Ubuntuの調査では95%のマシンがLTSを使用している。

これに加えてカノニカルはUbuntu Advantageと呼ばれる有償サポートも提供し、電話やWebを通じた問合せ窓口を提供している。
また、Ubuntu Advantageは通常サポートの期間が終了した LTS の延長セキュリティメンテナンス (Extended Security Maintenance; ESM) も提供している。

個人ユーザーの場合、3台までは無償でUbuntu Advantage for Infrastructure Essentialが利用可能で、Extended Security Maintenanceも無償で利用可能。

通常のサポート終了後のExtended Security Maintenanceの期間は以下の通り。

  • 12.04 LTS - 2年
  • 14.04 LTS, 16.04 LTS - 3年
  • 18.04 LTS以降 - 5年


18.04 LTSなどでは、通常のサポート期間とExtended Security Maintenanceにより、サポート期間は合計で10年間となる。

12.04 LTS以前はLTSのサポート期間はデスクトップ向けのみ3年であったが、現在はデスクトップもサーバー版も5年となっている。
13.04以前は通常版のサポート期間は18ヶ月であったが、管理費用を削減するために現在の9ヶ月に短縮された。

リリース[編集 | ソースを編集]

主なリリースを以下に列挙する。

サポート終了[編集 | ソースを編集]


主なバージョン コードネーム リリース日 保守期限 主な変更点
4.10 Warty Warthog 2004年10月20日 2006年4月30日 最初のリリース
5.04 Hoary Hedgehog 2005年4月8日 2006年10月31日 更新機能、ノートパソコンのサスペンド、ハイバーネート、

スタンバイ、周波数コントロール、USBデバイスからのインストール、 UTF-8の準拠、APTの認証

5.10 Breezy Badger 2005年10月13日 2007年4月13日 USplash(視覚的なブートローダ)の採用、論理ボリュームマネージャ

対応、OEMインストーラに対応

6.06 LTS Dapper Drake 2006年6月1日 2009年6月

(デスクトップ) 2011年6月 (サーバー)

Live CDと導入用CDの統合、Live CD上での視覚的な導入環境の採用、

終了時のUSplashの採用、USB機器への導入、debファイルの視覚的な 導入環境「GDebi」

6.10 Edgy Eft 2006年10月26日 2008年4月 'Human'テーマの大幅な修正、Upstartの実装、問題の報告を自動化

(Apport)、 メモ機能Tomboy、写真管理F-Spot

7.04 Feisty Fawn 2007年4月19日 2008年10月 Windowsからの移行補助プログラムの搭載、コーデック/制限付き

ドライバの導入の簡素化、Compizデスクトップ効果、WPA対応、 PowerPCの対応廃止、数独とチェスの追加、ディスク使用量解析ツール 'baobab'の追加、GNOMEコントロールセンター、Zeroconfのサポート

7.10 Gutsy Gibbon 2007年10月18日 2009年4月 Compiz Fusionの搭載、サーバー管理eBox、セキュリティフレーム

ワークAppArmor、高速なデスクトップ検索、高速なユーザ切り替え、 Mozilla Firefoxのプラグイン管理の改善 (Ubufox)、X.orgの視覚的な 設定ツール、NTFSへの書き込み対応

8.04 LTS Hardy Heron 2008年4月24日 2011年4月

(デスクトップ) 2013年4月 (サーバー)

長期サポート (LTS)、テーマとアートワークの改良、

Wubiを標準搭載

8.10 Intrepid Ibex 2008年10月30日 2010年4月 Mobile Linux
9.04 Jaunty Jackalope 2009年4月23日 2010年10月 新しい通知システム、起動プロセスの変更、ext4を拡張機能で対応
9.10 Karmic Koala 2009年10月29日 2011年4月 クラウドコンピューティング、ext4が標準になる
10.04 LTS Lucid Lynx 2010年4月29日 2013年4月

(デスクトップ) 2015年4月 (サーバー)

長期サポート (LTS)、Lightテーマ、

起動画面 (HAL) 廃止、動画編集ソフトPiTiViを同梱、NVIDIA用の オープンソースドライバを導入、Ubuntu One Music Store、 起動速度の大幅な改善

10.10 Maverick Meerkat 2010年10月10日 2012年4月 Ubuntu Netbook Editionの操作性向上 (Unity)、Btrfsを拡張機能で

対応、uTouchによるマルチタッチサポート、MeMenu、 サウンドインジケータの改良、F-SpotがShotwellに置き換え

11.04 Natty Narwhal 2011年4月28日 2012年10月 グローバルメニュー、デスクトップ版の標準UIとしてUnityを採用、

Ubuntu ソフトウェアセンターの評価機能、OpenOffice.orgが LibreOfficeに置き換え、RhythmboxがBansheeに置き換え

11.10 Oneiric Ocelot 2011年10月13日 2013年4月 Unityに加え標準でUnity 2Dを搭載、標準のメール機能として

Mozilla Thunderbirdを採用、ログインマネージャにLightDMを採用

12.04 LTS Precise Pangolin 2012年4月26日 2017年4月(通常)

2019年4月(ESM)

長期サポート (LTS)、本バージョンからデスクトップ版も

3年から5年の長期サポートに変更、Head-Up Display (HUD) 導入、 BansheeがRhythmboxに置き換え

12.10 Quantal Quetzal 2012年10月18日 2014年5月16日 Python3の標準での導入、Unity 2Dの廃止
13.04 Raring Ringtail 2013年4月25日 2014年1月 通常版のサポート期間が9ヶ月に短縮される。
13.10 Saucy Salamander 2013年10月17日 2014年7月 Phone版の追加、64ビットARM対応(開発者用)
14.04 LTS Trusty Tahr 2014年4月17日 2019年4月(通常)

2022年4月(ESM)

長期サポート (LTS)、Open vSwitch 2.0.1サポート、マルチタッチ対応、

高精細ディスプレイ対応

14.10 Utopic Unicorn 2014年10月23日 2015年7月
15.04 Vivid Vervet 2015年4月23日 2016年1月 Upstartがsystemdに置換
15.10 Wily Werewolf 2015年10月22日 2016年7月 最新のOpenStackに対応
16.10 Yakkety Yak 2016年10月13日 2017年7月
17.04 Zesty Zapus 2017年4月13日 2018年1月
17.10 Artful Aardvark 2017年10月19日 2018年7月 デスクトップ環境がUnityからGNOMEに戻る、32ビット版

Ubuntuの提供停止。

18.10 Cosmic Cuttlefish 2018年10月18日 2019年7月
19.04 Disco Dingo 2019年4月18日 2020年1月
19.10 Eoan Ermine 2019年10月17日 2020年7月 Ryzenマザーボードへの対応などを含むLinuxカーネル 5.3、

ZFSの試験的なサポートなどの機能が追加

20.10 Groovy Gorilla 2020年10月22日 2021年7月
21.04 Hirsute Hippo 2021年4月22日 2022年1月
21.10 Impish Indri 2021年10月15日 2022年7月 GNOME 40を採用、プリインストールされているFirefoxがSnap版に


サポート中[編集 | ソースを編集]

サポートには延長セキュリティメンテナンス(ESM)を含む。

主なバージョン コードネーム リリース日 保守期限 主な変更点
16.04 LTS Xenial Xerus 2016年4月21日 2021年4月(通常)

2024年4月(ESM)

長期サポート (LTS)、Python 3への完全移行、Snappyの導入
18.04 LTS Bionic Beaver 2018年4月26日 2023年4月(通常)

2028年4月(ESM)

Extended Security Maintenanceの期間が3年から5年に伸びた。
20.04 LTS Focal Fossa 2020年4月23日 2025年4月(通常)

2030年4月(ESM)

64bitのみとなった初のLTS
22.04 Jammy Jellyfish 2022年4月21日 2027年4月(通常)

2032年4月(ESM)

GNOME 42を採用
22.10 Kinetic Kudu 2022年10月20日 2023年7月 Unity Remixが公式フレーバーに追加される


日本のUbuntu派生ディストリビューション[編集 | ソースを編集]


名称[編集 | ソースを編集]

「Ubuntu」の名称は、南アフリカのズールー語の言葉で「他者への思いやり」を意味する。

Canonicalは、南アフリカ生まれでイギリス市民権を持つ実業家、マーク・シャトルワースが設立した。

外部リンク[編集 | ソースを編集]


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